【GLEEN活動報告】春休み『Vancouver探究プログラム』第1週目終了!

Global Educationでは、カナダ・バンクーバーを拠点に、高校生向けの探究プログラムやオンライン国際交流プロジェクトを実施しています。

この春休み、Global Educationのアカデミックメンターが、現地校に留学中の高校生を対象に「Vancouver探究プログラム」を実施しています。3月16日にスタートした本プログラムは、春休みの2週間を通して、自分の興味や関心を深掘りし、その学びを「ポートフォリオ」という形でまとめていく特別プログラムです。

プログラムの前半では、オンラインセッションを通して自分の興味を整理し、探究テーマと「問い」を設定します。その上で、フィールドワークや個人探究活動を重ねながら学びを深め、最終的には完成したポートフォリオを成果として発表します。

また、UBCキャンパス訪問やFood Bankでのボランティア体験など、バンクーバーという地域そのものを学びの場とする活動も本プログラムの大きな特長です。自分の興味に沿って現地で見て、聞いて、考えることで、日々の留学生活をより主体的で深い学びへとつなげていきます。

プログラム内のすべてのタスクを修了した生徒には、Global EducationよりCertificateも発行されます。

第1週目の活動報告
第1週目は、自分の興味を見つめ直し、探究の方向性を定める時間からスタートしました。後半には、実際に現地に足を運びながら、自分のテーマにつながる視点でバンクーバーを見つめる活動も行いました。

Day 1:興味を深掘りする

Day 1では、探究グラフやマインドマップを使いながら、自分の興味や関心に向き合いました。

「自分は何にひかれるのか」
「なぜそのテーマが気になるのか」
「これまでの経験とどうつながっているのか」

こうしたことを一つひとつ整理することで、表面的な「好き」だけではなく、自分の中にある関心の背景まで見つめる時間となりました。

個人ワークの後には、グループでの共有も実施しました。他の生徒の話を聞いたり、質問や感想をもらったりすることで、自分では気づかなかった視点に出会い、興味の幅をさらに広げる機会となりました。

Day 2:探究テーマと「問い」を形にする
Day 2では、Day 1で見えてきた「興味」をもとに、探究活動へとつなげるための「テーマ」と「問い」の設定を行いました。ワークブックを使いながら、自分がこれから何を明らかにしたいのか、どのような視点で探究を進めるのかを少しずつ言語化していきました。

さらに、今後の個人探究活動に向けて、探究活動プランづくりにも取り組みました。フィールドトリップの候補を確認したり、テーマに関連する情報をリサーチしたりしながら、探究カードを作成し、具体的な行動計画へと落とし込んでいきました。

探究は、ただ「調べる」だけではなく、「何を知りたいのか」を明確にすることから始まります。第2日目は、その土台をつくる大切な時間となりました。

グループワーク:バンクーバーを通して「多様性」を考える
セッションの中では、バンクーバーの探究テーマとして多くの生徒が関心を寄せていた「多様性」について、全員で深掘りするグループワークも行いました。
バンクーバーは多文化都市として知られていますが、多様性とは単にさまざまなルーツを持つ人が暮らしているということだけではありません。そこにどのような歴史があり、どのような価値観が育まれてきたのかを考えることも大切です。
生徒たちは、自分の知っている「カナダ」のイメージを見直しながら、多様性をより多角的に捉える視点に触れていきました。

ドキュメンタリー鑑賞:カナダの歴史を別の角度から学ぶ
多様性をより包括的に理解するために、カナダの歴史の一部である先住民の同化政策を扱ったドキュメンタリーの鑑賞も行いました。

移民の受け入れを積極的に行い、多文化国家として知られるカナダですが、その背景には複雑な歴史があります。今回の鑑賞を通して、生徒たちは「多文化」という現在の姿だけでなく、その社会が形づくられてきた過程にも目を向ける機会を得ました。

バンクーバーやカナダを理解するうえで、明るい側面だけでなく、歴史的背景も含めて考えることの大切さを学ぶ時間となりました。

UBC訪問:事前学習を経て、キャンパスを“探究の場”として見る

UBC訪問に先立ち、前日にはオンライン事前学習も行いました。セッションではUBCについて基礎的な情報を学び、その上で、生徒一人ひとりが「どのようなテーマを持ってフィールドトリップに参加するか」を考えました。

ただ見学するのではなく、あらかじめ自分なりの視点や問いを持って現地を訪れることで、当日の学びをより深めることが目的です。

UBCのキャンパスは、学ぶ場であると同時に、見て、歩いて、考えることで多くの発見が得られる「Living Lab」です。今回の訪問では、生徒たちはそれぞれの興味や探究テーマに応じた視点を持ちながらキャンパスを探索しました。

たとえば、

・サステナビリティ
・多様性とインクルージョン
・ウェルビーイング
・建築と空間デザイン
・海外大学での学び
・グローバル教育

といったさまざまなテーマから、実際の環境を観察し、自分なりの問いと結びつけながら学びを深めました。

「大学を見る」というだけではなく、「自分の関心を持って場を見る」ことで、普段の見学とは異なる探究的な視点が生まれていたことが印象的でした。

また、今回のフィールドトリップでは、「3つの発見」をまとめるアサイメントも設定されていました。生徒たちは訪問中もその視点を意識しながら活動し、終了後にはリフレクションとして提出を行います。

リフレクションでは、何を発見したのか、その発見をどのように得たのか、なぜそれが自分にとって重要だと思ったのか、さらに日本や自分自身とのつながりをどのように感じたのかを整理します。加えて、もっと知りたいと思ったことや、その学びを今後どのように次の探究につなげていきたいかについても考えます。

このように、現地での体験を振り返り、意味づけし、次の問いへとつなげていくことで、フィールドトリップで得た学びを一過性の経験で終わらせず、より深い探究へと発展させていきます。

第1週目を終えて
第1週目は、自分の興味を整理し、問いを立て、実際のフィールドワークを通してそのテーマを深めていくための土台づくりの1週間となりました。

探究は、正解を探す活動ではなく、自分なりの視点で問いを持ち、考え続けるプロセスです。
生徒たちはこの1週間を通して、自分自身の関心に向き合いながら、バンクーバーという街を学びの場として捉える第一歩を踏み出しました。

第2週目はいよいよ、それぞれの個人探究活動が本格化していきます。
どのような発見や学びがポートフォリオとして形になっていくのか、今後の展開もとても楽しみです。

Global Educationでは今後も学習効果が得られる体験設計にこだわりながら、探究学習や国際交流を通じて、高校生の成長につながる機会を継続的に提供していきます。

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